戻る 次へ(3/13)へ

藤忍の欧州旅行記

出発前

2月19日

本日、仕事が終わりました(まぁ、やることも少しはあるのだが……)。暇だ、残務が残っている今ですら暇なのだから、本格的に仕事が無くなったら暇で死んでしまいそうだ。次の職場での仕事まで1ヶ月以上。暇すぎる。何とかしなければ。

余りに暇なので、旅行に行こうか? と思い立つ。行くならば、国内よりも海外の方がいい、せっかく時間があるんだから。都合のいいことに、正月特訓やら何やらでと懐はそこそこ暖かい。4月からは仕事なので、この機会を逃すと当分いけないかもしれないことは間違いない。かといって、一人で行くのはホテル代やらなにやらで経済的ではない。何より、一人で海外はちと不安だ。そういえば、忍と3月に国内旅行に行く予定はあったな……、というわけで今度誘ってみることにしよう。

(忍とは、3月に自動車で北海道に行こうという予定がありました。そういえば、俺、2月に免許とって以来、一回も車の運転してませんよ。)

2月21日

仕事が終わって飯を食っている時に忍に旅行の話を振ってみる。わりと乗り気。最初はアジアにでも、という話だったが思い切ってヨーロッパに変更。インドとかにも行ってみたいが、久々の海外でいきなりインドはちと難易度が高かろう。北欧でオーロラなんかを見るのも良さそうだけど、コストがとんでもなく高くなりかねない、それに男2人で見てもね……

うん、ヨーロッパ鉄道の旅、なにやらいい響きだ。忍は、とかく無計画な行動をとる人だから、こういう突然の提案(出発予定日まで3週間)にはもってこいだ。これが、鍋や獣だとこうは行かないと思う。やはり、DTの中でノリのいい人、無茶な人といったら、忍と山が双璧だね。

忍に3/13〜3/21で休みをきっちり取るように念を押してこの日は帰宅。よく考えたら、行き先すら決まっていない、ホント適当だ。

思えば、海外旅行は大学2年の時に行って以来うん年ぶり。ヨーロッパとなると中3の時に行って以来だ。楽しみで胸が躍りつつも、一抹の不安が……俺の英語、大丈夫なのだろうか?全くもって自信が無い。大学の時にアメリカに行った時には、あまりに pardon? pardon? うるさいので、バスの運転手がキレました。中3の時にイギリスに行った時には、ルームサービスの注文で否定疑問文にことごとく逆の返答をして相手をキレさせました。

2月23日

パスポート申請のために戸籍抄本の交付申請を送付。とりあえず急ごうということで、往復ともに速達にする。土日で郵便局が開いてなくて手数料分の小為替が入手できなかったのさ。そのおかげで、速達。なんか損した気分だが仕方ない。

2月25日

よくよく考えれば、出発予定まで3週間もない。にも関わらず、行き先すら決まっていない。これはまずいのではなかろうか? そもそも、忍はちゃんと休み取ったのだろうか。とりあえず、忍に「行き先だけでも決めましょう」とメール。

んでもって、インターネットで「航空券・格安」で検索。いやぁ、出てくる出てくる。便利な時代になったものだね〜。電話が嫌いな俺としては天国。

夜に忍から電話。明日、仕事後に忍の家で行き先を決めましょうとのこと。どうでも良いが、この人は何で電話だと話し方が妙なんだろう。まるで、強迫電話をかけられた家の人みたいな話し方だ。

あ、無論俺は強迫電話なんてかけたこと無いですよ。

2月26日

午前中に戸籍抄本が届いたので、午後に大手町の旅券課にパスポート申請に行く。以前行ったときは新宿の都庁だったけど、こんな近くにあったんだね。しかも、空いてる空いてる。前は結構大変だった気もするのですが、今回はすぐ終わりましたよ。

んで、夜は忍宅で作戦会議。とりあえず「地球の歩き方・ヨーロッパ」を購入していく。どうやら忍はローマイスタンブールに行きたいらしい。理由は良く解らないが「世界の史跡」みたいなカラーのやたらとでかい本を開いて、よだれを垂らさんばかりに目を輝かせている。うん、よく解らない、この人は。よく解らないが、まぁいいや。

俺の希望はウィーンブダペストプラハあたり。宮本輝の「ドナウの旅人」を読んで以来、いつか行ってみたいと思っていたんだよね。ヨハン=シュトラウス2世の「青き美しきドナウ」なんか聴きながらさすらうのもまた一興。

とりあえず両者一歩ずつ譲ってローマとウィーン・ブダペストで手を打つことに。プラハも捨てがたいが……、今はEU圏外だし、何かと不自由も多そうなので断念。イスタンブールは欧州のほかの都市から遠すぎるので、1週間で鉄道で移動するのはちょっと難しい、断念してもらおう。

とりあえず、ネットで見つけたサイトの一つで問い合わせを入れて、解散。ま、一つ入れときゃ十分でしょ?よく解らんけど。

あと、忍がこのままだと何もしそうに無いので、ガイドブックを買って読んでおいてと念押し。

2月27日

甘かった。翌日帰ってきた回答は、「お問い合わせの航空券は御座いません」

無いなら仕方あるまい。今度は問い合わせを数件まとめて入れる。安ければいいさ、どんな航空会社でも。が、ここでも甘かった。28・29は日曜日。この旅行会社休みなんだよ。回答が来るのは3月1日……。いくつかはその日のうちに回答が返って来たけどどれも「無理です」だってさ。

なんとかして、命令命令!!」などと、お腹みたいなことを心の中で言ってしまう。

2月28日

この日は旅行代理店が休み。よって、なんのリアクションもなし。無駄に一日が過ぎる。

2月29日

さすがに焦ってきた。出発予定日まで2週間。これはまずいんじゃないの?しかし、忍は全く焦っていないようだ。落ち着いているというか、単に何も考えていないだけなのか……多分、いや間違いなく後者だ。彼は仕事も立てこんでいるようだし、当面は俺がやるしかあるまい……。

しかも、忍は13日は仕事が入ったので無理、14からにして下さい。などと言い出す始末。ええい、仕方が無い。しかし、14から21だと8日間しかない。格安航空券は直行便ではないから、往復で3日ぐらい潰れる。とすると、滞在期間はは4・5日。え? 4・5日で、鉄道の旅? ちょっと無理が無いか? 俺だけ先に行く、ないし忍だけ先に帰るという手段を心の片隅に置いておくことにしよう。

それはともかく、やばい。このままでは「旅行に行きます」と公言しておいて日本に留まる羽目にもなりかねない。そんな恥ずかしい事態は避けたい……。とりあえず、色々な会社に手を伸ばして問い合わせ。早くも、「どこでもいければ良いや」という投げ遣りな気分満々の俺は、ローマ・パリ・ブダペスト・ウィーン・イスタンブール・アテネ・フランクフルト・プラハ……と欧州の都市を手当たり次第いれていく。一々忍と相談していては先に進めないので致し方無い。しかし、代理店にとっては結構迷惑な客だ。

3月1日

月曜になった。成田→イスタンブール(3日ほどストップオーバー)→ローマ(滞在)→イスタンブール(乗り継ぎ)→成田というトルコ航空のチケットが取れそうだと連絡が入る。しかし、このトルコ航空とやらはやたらと便数が少ない。往路が14日発で、復路が19日発。トルコ人は休みすぎのようだ。いくら何でも、これでは短すぎる。よって断念。

午後に、A社に電話。電話で確認した方がやはり早いし融通が利く。いろいろ問い合わせてみて、「大韓航空でローマ着、ウィーン発なら取れるかも」とのこと。とりあえず、予約を依頼する。やれやれ、大韓航空か、大丈夫だろうな。

話し変るが、顎鬚を伸ばすことにする。不当に若く見られるのと金持ちに見られるのは避けたい。顎鬚ボーボーなら白人に舐められることも無かろう(後記 髭ボーボーでも白人に舐められました……)。

3月2日

が、駄目でした。取れませんでした。

夢見させやがって!ムキー!

仕方ないので、別の航路を探してもらうことに。相変わらず、他の会社にも問い合わせを乱発。迷惑な客だけど、仕方ない。

昼に前日問い合わせをしていたB社から電話。お目当てのチケットはありませんとのこと。が、この会社なかなか親切。他の航空会社や航路も調べてみてくれたらしい。で、出た結論が「英国航空なら……。」 英国航空、一度乗ったことはあるが…こいつは高いはずだ。多分無理だ、が、まあ念のため料金を聞いてみる。

11マ…

はい、いいです。そんなに払えませんって。恥も外聞も無く「そんなにお金ありません」と言い放ち、日程を変えたり、航空会社を変えたり色々とやって確認してもらう。……と、重大な事実が判明。とりあえず、「13日発ローマ行き」は確保できるらしい。なら話は早い。忍には13日の仕事は休んでもらおう。そして、どうせ鉄道で移動するのだから帰りはどこでも良い。で、改めて探してもらう。

「ウィーン…無いですね。」

「チューリッヒ…無いですね。」

「ブダペスト…無いですね。」

「フランクフルト…無いですね。」

「パリ…無いですね。」

「ロンドン…無いですね。」

「モスクワ…も無いですね。」

……どこも一杯のようですね

いや、モスクワまで鉄道で5日間で移動したら観光どころではないだろう!!、などと突っ込みを入れたかったが……。うーん、休みを1週間しか取れない忍のせいで……まぁ仕方ない。で、開き直る。

「いや、もう鉄道で移動できるところならどこでもいいんで、ほんと、どこでも良いです。」

と……、ありました。ありましたよ姉さん!その都市の名はアムステルダム!いや、オランダならそんな遠くないし、願ったり適ったりじゃん。なんで、最初に出てこなかったんだろう、ロンドンやモスクワなんかよりよっぽど近いじゃないのさ。まぁ、確かにオランダはマリファナとか、同性愛だとか、飾り窓だとか、そんなイメージだから日本人には人気ないのかもね。

そんなこんなで、早速、忍に電話で確認を取って予約しましたとさ。ついでに、俺だけ滞在日数を25日まで延ばすことにする。せっかくオランダまで行くなら、一応、観光しとかないとね。どうせ暇だし。いやぁ、えがった、えがった。T社の西村さん、有難う。で、航空券が取れたところで、翌日に忍と再び作戦会議を開くことに決定。

ちなみに、航空会社はマレーシア航空。多分、大丈夫でしょ……。

3月3日

午前中に、近所のディスカウントショップにってバックパック、ベルトポーチ、変圧器、衣類の圧縮袋などを購入。何せ久々なもので、物が無い。出費が増える。

夕方、忍と作戦会議をしに、校舎へ行く。行き先も決まったので、トーマスクックの時刻表・イタリア・オランダのガイドブックを購入。が……、忍がいない。え? なんで? 聞いてみると、補習中とのこと。いや、補習って、前日から空けといてって言ってあるのに。酷すぎないか、この人? ただでさえ今のところ、何もやってくれてないのに、そりゃないでしょうよ。

まぁ、仕方ない。終わるのを待って作戦会議。つーか、この人、旅行保険の存在も知らない。大丈夫なのだろうか? リコンファームとか、鉄道周遊券の使いかただとか知ってるのだろうか? 不安だが、イタリアのガイドブックを渡しイタリアに関しては忍に委ねることにする。イタリアは忍の希望なのだから……(単に俺がめんどくさくなっただけなのだが)。航空券と鉄道に関することさえ押さえておけば、どうなろうと大丈夫だろう。ただ、野宿することになるのでは……という一抹の不安はあるが、それもまた良し。結局、ユーレイルパス(鉄道周遊券)を予約することを決めた以外は、たいした成果も無くこの日は解散。

帰宅後、ユーレイルパスを予約。忍の年齢が分からないので、メールで聞く。が、返ってこない。仕方が無いので、電話してみると寝てました。

忍曰く「今、まさに寝んとするところでした」

また例によって、強迫電話かけられた口調。そして、なぜか漢文口調だ。「今我将寝」って感じ? 大丈夫かなぁ、この人。とりあえず、年齢を聞いてさっさと切る。お休みなさい。

話し戻って、どうやら出発日10日前を切ってオーダーすると、緊急発行手数料なるものを取られるらしい。そんなもの取られてはかなわないので(この時点で4日になってました)、14日成田発と誤魔化す。仕方ないでしょ。

それはともかく、これさえあれば、金がなくなってもオランダまでは行ける。セーバーパス(2人セット移動)で節約し、一人になってからはベネルクス3カ国の二等パスで済ます。狭い所に閉じ込められるのはちと鬱だが仕方あるまい。しかし、ベネルクスツアーパス"ユース"、あぁ、俺まだユースなのかぁ、フフフ。

3月4日

パスポートを受領しに大手町へ行く。手数料1万5千円、高いね。帰りに水道橋に寄ってユースホステルの会員証を作る。2500円。一人になった後はシングルで部屋取っていてはどう考えても予算オーバー。ユースホステルのドミトリー(8人ぐらいの相部屋)で我慢しようという腹。帰宅後早速予約を取る。ブリュッセルで2泊、ハーグで1泊、アムステルダムで2泊。ドミトリーはちと、というかかなり嫌だが、我慢するしかない。(後記 後で考えると、予約はしない方が良かったかも。行動が縛られてしまいました。ユースで1ベッドなら、当日で十分とれます)

午後、2人分の航空券、ユーレイルパスの代金の振り込みを済ます。振込み期限まではまだまだ時間があるが、早めにやっておかないと落ち着かない。そんな所はA型だね。そんな性格がこのホームページの管理とかに現れているのだろう。余談だけど、山はB型だけど、そこらへんはA型っぽい。

結果、懐がかなり寒くなる。これまでにかかった諸経費はこんな感じ。ただ、出発まではこれ以上かかることも無いだろう。

項目 一人あたり費用
航空券 航空券 58,500 × 1 = 58,500
税金・諸費用 5,930 × 1 = 5,930
振り込み手数料 420 ÷ 2 = 210
レイルパス ユーレイルセーバー4カ国 5日 1等 77,000 ÷ 2 = 38,500
ベネルクスツアーレイルパス 12,400 × 1 = 12,400
送料 900 ÷ 2 = 450
振り込み手数料 210 ÷ 2 = 105
パスポート 手数料 15,000 × 1 = 15,000
ユースホステル会員証 手数料 2,500 × 1 = 2,500
ユースホステル前払い ブリュッセル2泊 4,295 × 1 = 4,295
デン・ハーグ1泊 2,961 × 1 = 2,961
アムステルダム2泊 7,277 × 1 = 7,277
諸道具 バックパック 3,900 × 1 = 3,900
ベルトポーチ 1,600 × 1 = 1,600
ショルダーバック 2,000 × 1 = 2,000
変圧器 3,000 × 1 = 3,000
衣類圧縮袋 1,600 × 1 = 1,600
ガイドブック等 ヨーロッパ2000円の宿 1,890 × 1 = 1,890
マップルガイド・イタリア 1,050 × 1 = 1,050
トーマスクック時刻表 2,100 × 1 = 2,100
地球の歩き方・ベネルクス 1,617 × 1 = 1,617
地球の歩き方・ヨーロッパ 1,827 × 1 = 1,827
168,711

いや、こうしてみると結構使ってるね。こりゃぁ、下手すると30万かかるかも。節約せねば。ヨーロッパは物価が高いしさ。

あ、南京錠とチェーンキー買うの忘れてた。寝台での移動が多いし、ヨーロッパはスリが多いらしいし、ユースにも泊まるし、買っておかないとね(結局、まともな錠を買うのはその後も忘れてました)。

3月5日

鉄道のパスが届く。値段が高い割には安っぽい作り。

レイルパス

左上、ユーレイルパスのカバー。左下、ベネルクスツアーレイルパスのカバー。右上、ユーレイルパス1枚目。右下、ベネルクスツアーレイルパス1枚目。いずれも、外国からの観光客用のパスなので、欧州外でのみの販売。パスはカバーとセットで利用し、パスポートがないとバリデート(有効化)出来ないとのこと(後記 イタリアでバリデートした時は、「パスポート出せ」すら言われませんでしたが……)。

ベネルクスのガイドブックを読む。ベルギーは一度行ったことがあるが、そのときは朝鉄道でパリからブリュッセルに移動し、王宮見て、ワッフル食って、チョコレート買って、夕方には再びパリに戻った。当時の印象は「何にも無いよこの国には」が、探せばあるのだろう、というほのかな希望をもってガイドブックをめくってみる。仮に何も無いとすると、ひたすらワッフルを食うだけで2日間過ごすことになる。腹ちゃんじゃあるまいし、そんなのは嫌だ。

が……

ゴッホ(オランダ人)
画家。それぐらいは俺でもわかる。
レンブラント(オランダ人)
知ってる、「夜警」だ。ギャラリーフェイクで読んだ。
デン・ハーグ(オランダ)
国際司法裁判所があるよね。
ロッテルダム(オランダ)
我らがフェイエノールトの本拠地。
ユトレヒト(オランダ)
ユトレヒト同盟とかいうのがあったような。
マーストリヒト(ベルギー)
確かEUを作る際の条約締結地だよね。
アントワープ(ベルギー)
世界史で出てきた。商業都市だったかな。
ワーテルロー(ベルギー)
ナポレオンが負けた会戦の地だね。
スパ(ベルギー)
温泉の名称の起源だね〜。

わりと知っている名前が出てくる。あとは、風車でも見てれば楽しめるだろう。え? 飾り窓? そんなものは知りませんよ、風○王じゃあるまいし

その後、大まかな予定をたてて、忍に連絡。予定は次のような感じ。

日付(現地) 時間 やるべきこと
場所 備考 場所 備考
3月13日
午前 東京 1330成田発
午後 成田→クアラルンプール 2005クアラルンプール着
クアラルンプール→ローマ 2330クアラルンプール発
3月14日 ローマ 0540ローマ着 地下鉄等一日券購入
午前 復路便のリコンファーム
ヴェネチアへの夜行の予約
午後 ホテル探し
3月15日
午前
午後
ローマ→ヴェネチア 夜行利用 ユーレイルパスのバリデート
3月16日 ヴェネチア着
午前 ヴェネチア ウィーンへの夜行予約
ケルンへの夜行の予約
アムステルダムへの特急予約
午後 ホテル探し
3月17日
午前
午後
ヴェネチア→ウィーン 夜行利用
3月18日 ウィーン着
午前 ウィーン
午後
ウィーン→ケルン 夜行利用(マニス・フランクフルトでも可)
3月19日 ケルン着
午前 ケルン
午後 ケルン→アムステルダム 4時間程度
アムステルダム着 ホテルとっておいた方がよさげ
3月20日 アムステルダム
午前 アムステルダム→空港 中央駅から空港まで30分
1200アムステルダム発
午後 アムステルダム→クアラルンプール 空港→ブリュッセル
ブリュッセル着 宿予約済
3月21日 クアラルンプール 0710クアラルンプール着 ブリュッセル メトロの2日券購入
午前 クアラルンプール→成田 1105クアラルンプール発
午後 成田着 1835成田着
宿予約済
3月22日 ブリュッセル→ハーグ
午前 ハーグ
午後
宿予約済
3月23日 ハーグ→アムステルダム メトロの2日券購入
午前 アムステルダム
午後
宿予約済
3月24日
午前
午後
宿予約済
3月25日
午前 アムステルダム→空港 中央駅から30分 1200アムステルダム発
午後 アムステルダム→クアラルンプール
3月26日 クアラルンプール 0710クアラルンプール着
午前 クアラルンプール→成田 1105クアラルンプール発
午後 成田着 1835成田着

意外に時間が無い。忍に配慮してイタリア優先の行程にする。俺の希望のウィーンは……一泊もしないのか……。まぁ、その分オランダとかでゆっくりできるからよしとしよう。つーかこの行程だと3日間風呂に入れないのですが――シャワールームぐらいあるよね、駅とかに?

ケルンで忍と別れて、忍だけアムステルダム空港に向かってもらい俺はブリュッセルに、という行程を考えるも、忍が「飛行機に乗り遅れる」という古典的なネタをやりかねないのでやめておく。それはそれで面白いんだけど。とかく、この人は時間にはルーズなのだ。それに、一度空港に行っておくことは自分のためにもなるだろうしね。

(後記 ローマで2泊、ベネツィアで泊まらず、ケルンの観光なし、となった以外はわりと予定通りだった)

せっかく予定を立てたので、元のエクセルファイルを忍に送っておく。どうせ見ないだろうが……、念のため。

3月6日

クレジットカードの旅行保険約款を確認。その際、ずっと10万円だと思っていた利用限度額が30万円であることを発見。いつの間にか限度額が増えていた……。これなら、TC(トラベラーズチェック)や国際キャッシュカードに頼ることはまず無さそうだね。

祝賀会後の飲みの席で、亀が「ウィーンに行きたい」などと行っている。どうやら、『ウィーン少年合唱団』の美少年をさらってきたいらしい。う〜ん、こいつは相変わらず変態だ。どうやら美少年が美声で歌っている姿は亀にとっては、垂涎もののようだ。貴族趣味の変態はたちが悪い。

帰りに忍と予定を話す。なんと、忍は国際キャッシュカードの手配をしておりました。忍もようやく重い腰を上げたのか!? ともかく、忍に保険に入るように勧めて帰宅。あ、しまった。ユースホステルの会員証の件を言うの忘れてたよ。まぁ、いっか。

(国際キャッシュカードは、日本の口座にある預金を海外のATMから現地通貨で下ろすことの出来るキャッシュカードです。非常に便利な上、手数料も以外に少ないので、旅行に行く人は作っておくといいと思います)

あと、やはり忍は予定表は見ていませんでした。せっかく作ったのに。

3月8日

内定先より、住宅手当やら通勤手当やらの諸手当の申請書類一式が届く。出発までに返送しなければならない。あぁ、めんどくさ。

100円ショップに行き、小物を調達する。小瓶とか、ダイヤル式の鍵とか、携帯用の爪きりとかそんなの。100円ショップはこういうとき便利だよね。普段行くとごみみたいなものばかり買ってしまうけど(そして案の定ゴミになる)、こういうときはぶらぶら回っていると必要なものに気が付く。一通り回って1000円ほど買物。

3月9日

航空券が届く。これで必要なものは全てそろい一安心。やはりリコンファームをした方が良いらしい。現地の滞在ホテルがわかれば代理店がやってくれるとのことだが、ホテルなど決めてない。ああめんどくさ。

(リコンファームは、航空券の予約の再確認のこと。これをやっておかないと、ダブルブッキングされることがある。最近は不要なことが多い)

新生銀行で作った国際キャッシュカードも届いたので、とりあえず10万ほど入金しておく。クレジットカードでしのげるはずだから、これを使うことは無かろう。あくまで念のため。忍はTCを作っておくと言っていたけど、俺は良いや。

某知り合いから電話。内容は明日の飲み会について。なのだが、どこでどう間違ったか、「11日出発」と小耳に挟んだらしい。しかも、新婚旅行らしいという、オマケまでついていた。忍と結婚は……嫌だなぁ……。それに、新婚旅行ならもっと安全な旅にしますよ。

職場で忍に航空券を渡し代金をもらう。かなり懐が寂しかったのでホッと一息。忍がユースホステルの会員証を作っていたので、帰宅後19日の宿を確保。さすがに、夜の9時ごろについて宿を探し回るのは嫌だし、というより不可能だし。アムステルダムのユースはちょっと高いけど、まぁ、仕方ないね。それはともかく、ここに来て忍の行動力が大幅にUPしている。

(ユースホステルの会員証は作る必要はありませんでした。海外のユースはこんなもの無くても泊まれますし、これがあっても稀に雀の涙ほどの割引がなされるだけです)

ところで、忍は人がせっかく作った航空機代やら列車代やらの明細も見ておりませんでした。まったく、人の苦労をなんだと……。

3月10日

旅行前に部屋の片付けをしようと思い立つが、全く終わらない。やれやれ。

3月11日

いろいろと、ごたごたしてました。精神状態、不安定に

旅行準備、全く進まず。

3月12日

非常にごたごたしてました。旅行前日にして、精神崩壊……

1日で2kgの体重減。も〜はや、虚勢を張ぁ〜る元気ぃ〜も無ぁい〜♪

無論、旅行準備は全く進まず。

(思えば、この2日間のロスが大きかった。必要は無かったけど、カード会社の海外連絡先の確保とか、パスポート再発行の際必要なものの調達だとか、マレーシア航空のヨーロッパでの連絡先の調査だとか、そういうのが一切出来ませんでした。なにより、ここでガイドブックを熟読するつもりだったのに……)

さらに、夜は飲みに……、しかも徹夜。何てこった――――(笑)。

そして、激しい自己嫌悪の中、出発へ……。


戻る 次へ(3/13)へ