Haradas

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はじめに

拝啓 お腹さん、お元気ですか?僕らがあなたのもとを去ってしばらく経ちますが、風の噂であなたのことはよく耳にしていますよ。あの頃と全くお変わりないようで、僕らも安心しています。あなたと過ごした日々も今となってはいい思い出になってしまいましたが、今改めてあなたの言動を思い返すと、あなたという人間の偉大さに僕らは感動すら覚えます。

あなたはいつも僕らの想像を超える。あなたという人間を語るとき、そんな言葉がぴったりだと思います。

普通の人では言えないことやできないことをいとも簡単に口にし行動してくれたあなた・・・

僕らが「いくら何でも…」と思った以上のことをいとも簡単にやってのけてくれたあなた・・・

そんなあなたと過ごした日々は本当に驚きの連続でした。あなたはもういないのに、今でも僕らの中心にはあなたがいるような、そんな錯覚を覚えることすらあります。

あなたはいつも僕らとは次元の違う世界にいた気がします。たとえ追いかけても決して追いつくことができない世界であなたは一体何と戦っていたのか、そして、決して振り向くこともなく、己を省みることもなくただひたすらに走り続けて行くその先にあなたは何を見ていたのか、僕らにはついに分かりませんでした。

しかし、あなたが残した数々の言葉は僕らの中に息づいていて、人生に迷ったときにはあなたの言葉を思い出したいと思います。そんな気持ちを込めてこのコーナーを作りました。これから先、あなたが何処へ行っても何をしてても、あなたはいつまでも僕らの先生です。

これからも僕らの反面教師としてがんばってください。期待してます。 敬具

INDEX

報告はしっかりと
緊張感のある授業
許されざる罪
身分差別
倍率ドン!
校長の命令
かわいい人
新しい担当
進むべき道

上には言ってほしくない。

その日、事務には新しく入ったばかりの人しかいませんでした。お腹さんはあれやってこれやってと新人さんに仕事を言いつけます。ドサクサに紛れて自分の仕事も押し付けます。いいからいいから!やってやって!

新人さんは休憩も取れず仕事に追われて、さぁ、大変。後日そのことを事務主任に相談し「辞めたい」とまで言い出してしまいました。事務主任は当然怒ります。

そして、事務主任(と何故か鍋)がお腹さんを面談室で糾弾することになりました。

主 「私がいないからって、勝手に仕事を押し付けないでください。事務の仕事は全部私を通してください。教務と事務の仕事のケジメが無さ過ぎます!今回のことは上に報告させてもらいますから!(怒)」

当然ですね。しかし、

腹 「今回の件については、僕も悪いと思ってる。反省してる。ただ、えー、今回の件については、上には言ってほしくない。
主 「いえ、言います。」
腹 「いや、言ってほしくないんだ。
主 「いえ、言います。」
腹 「いや、言ってほしくないんだよ。
主 「いえ、言います。」
腹 「いや、上には言わないでほしい。

ラチがあきません。

・・・まあある意味潔いんだけどさ・・・なんだろね、この人は・・・潔くすべきところ間違ってるよねー(笑)

で、続き。

腹 「じゃあ明日新人さんが来たら僕から謝るから、上には言わないでほしい。

もうとりあえず上に言われなきゃどうでもいいらしいです。

しかし、何故糾弾されてる立場なのにちょっと偉そうなのかがよく分かりません。

さて、次の日、新人さんが校舎に来ました。お腹さんは忙しそうにして新人さんに全然話しかけようとしません。事務主任が何度か声をかけても「あとで」とはぐらかして、肉を揺らします。

授業が終わったあとも一向に話を切り出そうとしないお腹さんに業を煮やした事務主任が面談室に引っ張り込みました。そこでお腹さんが一言。。。

腹 「じゃあ寿司でも食べに行こう。奢るよ。

うわ、買収工作に走りましたよ、この人・・・。

で、結局この件は「上に言ってほしくない」という発言や「寿司」の件まで・・・

全て上に報告されてしまいました。

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緊張しちゃったかな?

とある女性時間講師を車で送って行ったときのこと。終電が無くなったため、例の赤い車で女性時間講師を送ってくれる優しいお腹さんは頼みもしないのに家とは逆方向のレインボーブリッジに連れて行ってくれました。

はい、拉致です。

そして、事もあろうにその女性時間講師にキスを迫ります

お腹さん、誰も「Kiss Me」なんて言ってませんよ。早まり過ぎだってば!

はい、想像してみてください。

あなたの顔の前にお腹さんの顔、いや、クチビルが…。クチビルの周りには豊満な肉が・・・

おえっ!

嫌がる女性時間講師・・・迫る腹のクチビル・・・

そして、嫌がる女性時間講師にお腹さんが一言。

あれ、緊張しちゃったかな?

どこをどう間違えれば「緊張」してるように見えたんだろう・・・。

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いや、本来許されない

鍋がコピー機の近くを通ると、ガシャン、ガシャン、ガシャンと、それはそれは速いペースでコピー機が動いてました。どうやら「A4コピー」が行われているようだ。

木場では、というよりも早稲○カでは、生徒にA4サイズのプリントを配布する場合、通常、

  1. A4を1枚コピーする
  2. 原版と並べてA3でコピーする
  3. 裁断機で切ってA4にする

というプロセスを経なければなりません。2枚や3枚など、枚数が少ない場合はその限りではありませんが、10枚を超える際は必ず上記プロセスを経なければならないという「A4コピー禁止法」は、1998年に開校して以来、様々な規則が定められてきた歴史の中で唯一守られている規則ではないかと思います。

え、業務日報の提出?あぁ、あれはお腹さんがチェックするようになってから守られなくなりました。

「茶髪禁止令」?あれは咳さん対策でしょ。実際に黒くした人は一人もいなかったし。

ともかく「A4コピー禁止法」は、ダントツでコピー用紙使用数1位を誇る木場では絶対に守られなくてはならない規則でした。そして、お腹さんはそんな「A4コピー禁止法」を破ったのです。

当然それを発見した間違った正義漢・鍋が彼にツッコまないハズがありません。

鍋 「え、お腹さん、A4でこんなにコピーしていいんですか?」
腹 「…いや、これは本来許されない!」

どうやら確信犯だったようです。

鍋 「え、じゃあ今度ボクがA4コピーやっても見逃してくださいよ。」
腹 「うん。」

規則を守らせるべき立場の校長が簡単に屈してしまいましたよ。。。どうなってるんだ、この校舎は・・・。

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身分が違うでしょ!

木場に勤めている講師の大半は電車通勤ですが、人によってはチャリ通だったりします。ホンダ氏はバイク通勤でした。たまに赤い車(RX-7)が停まっていることもあります。もし見かけたらその車に10円玉で傷をつけてみてください。(ホントにやったら犯罪です。責任は負いません。)

木場でのチャリ通は藤が最初でした。生徒がチャリ通する場合は橋の下にチャリを止めるように指示されていますが、講師は、ビルの管理者からステッカーをもらうことで、校舎(2号館)前に止めることができます。もちろんビックリマンシールでは効果がありません。藤の場合は、束サンがステッカーをもらってくれたので、辞職までの5年間堂々と校舎前にチャリを置くことができました。

さて、最近チャリ通をするようになった忍。藤がステッカーをもらってチャリを止めていたことを知っている忍も当然ステッカーをもらいたいと考えます。ビルの管理者に言えば簡単にもらえますから。

そこで、忍はお腹さんに頼みました。しかし、これがそもそもの過ちだったのです。

忍  「お腹さん、僕もチャリのステッカーが欲しいので、今度もらっておいてください。」
腹 「え、ダメダメ!(迷惑そうな顔)」
忍 「え、何でですか?藤だってもらってたじゃないですか。」
腹 「あのね、身分が違うでしょ!」

え、み、身分ですか・・・!?

予想を遥かに上回る言葉が彼の口から発せられました。この日本社会においてこんな簡単な要求を「身分の違い」を理由に断られるとは思いもよりませんでした。何がどう違うのかも全く分かりません。忍がキレるのももっともです。

後日、ごてふがステッカーをもらってきてくれたようで一件落着しましたが、ここで我々は、お腹さんが言った「身分の違い」の真の意味が分かりました。

当初、我々は、お腹さんは「(藤と忍の)身分が違うでしょ!」と言ったのかと思ってました。しかし、それは我々の大きな勘違いだったのです。

彼の言う「身分の違い」とは、束サンと自分の身分の違いだったのです!つまり、あのときの彼の発言は、

腹 「あのね、(ボクと束さんじゃ)身分が違うでしょ!(だからボクじゃステッカーをもらえないんだよ!)

ということだったのです!あー、スッキリしたp(^^)q

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たぶん30倍くらいじゃないかな。

2002年初頭。中学受験もひと段落し、高校受験へと移ろうとする2月の前半。この年、ある中学を2人の生徒が受験しました。しかし、結果は残念なものに終わってしまいました。試験の傾向と相性を考慮すると致し方なかった面もありましたが、全幅の信頼を寄せていた2人の生徒だったので、試験が終わったあとも「やはり厳しかったか…」という思いとは裏腹に「でも、受かってる子もいるんだよな…」という気持ちがありました。勝負は時の運、終わったことを言ってもしょうがない、とは思いつつもとりあえず実質倍率だけでも知りたかった“山”は、横の担当で『経験豊富』な“お腹”に聞いてみました。

山 「お腹さん、結局○○の実質倍率ってどのくらいだったんすかね?」
腹 「たぶん30倍くらいじゃないかな。」

信用できないので、ネットで検索してみると、2.1倍…。

相変わらず彼の言うことはアテになりません。

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命令命令!!

これは2002年の流行語大賞と呼ぶべき作品。

ご存知の通り、早稲○カでは合格者数を誇大広告してますよね。あのグラフのやつです。よく見ると分かるんですが、数字は減っているのにグラフは伸びてたりします。グラフを伸ばすためならあらゆる手段を使います。開成と慶女を足したり、何の関連性もない学校同士を足した数字でグラフを伸ばします。

さて、受験の合否が出揃ってくると、お腹さんもようやく忙しくなってきます。

明らかに受験直前期の生徒指導よりも忙しそうです。通常、合否確認は生徒からの電話による合否報告で完了します。それを校舎ごとにまとめてお腹さんが本部に送ります。すると、いつの間にか怪しいグラフが出来上がると、こういう寸法です。ここで大事なのはあくまで本人確認を取ること。万が一にも間違わないように又聞きの情報などをアテにしてはいけません。

広告等の関係上、締め切り時刻は厳守しなければなりません。まあそんなのは我々の知ったこっちゃないので遅れようがどうでもいいんですが。お腹さんだけは一人そわそわしています。

そして、話は一人の生徒からの連絡を待っていたときのことです。お腹さんは本部への報告の締め切りが迫っていたのでやきもきしていました。そこで、お腹さんがこの生徒の担当である鍋に言います。

腹 「ちょっと、○鍋君、○○に電話して合否確認取って!」

しかし、鍋が電話をすると留守電でした。鍋は仕方なく別の仕事をしていると、お腹さんは慌しく鍋を急かします。

腹 「ちょっと、○鍋君、○○、まだ連絡取れないの!?」
鍋 「あぁ、留守電になってしまって連絡が取れません。」
腹 「ええ!ダメ!連絡取って!
鍋 「いや、だから電話がつながらないので連絡が取れませんって。」
腹 「つなげて!あらゆる手段を使って!命令命令!!

いや、「つなげて」って言われてもなぁ。。。

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か・わ・い・い!

さて、木場にも新しい事務の方がお見えになったようです。早速校長であるお腹さんが面接を行います。

面接が終わり研修に入ります。

え、ちょ、ちょっと、お腹さ〜ん、研修はあなたの役目じゃないでしょーが!講師の研修はロクにやらないくせに。事務主任の太陽神さんに任せなさいって。あなたがやると・・・ああ、行っちゃったよ・・・。

てことで、お腹さんは新しい事務の人を連れて2号館に引きこもりました。

2号館で何があったのかは知りませんが、戻ってきたお腹さんに太陽神さんが聞きました。

神 「新しい事務の子、どうでした?」
腹 「うん。か・わ・い・い!

・・・うん、それは分かりますよ。他には?

え、てか、あれだけ長い時間研修しておいて、まさか感想それだけじゃないよね!?

使えそうかどうか聞きたいんだけど。。。

・・・えーと、それだけでした。

そして、次の日、その新しい事務の子は姿を見せませんでした。

予想通りと言えば予想通りなのですが、一体彼はどんな研修を行なったのでしょうか?

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僕でしたぁ!!

講習会でお腹さんは新しいクラスを担当することになりました。k寺さんから引き継いだクラスです。中3の夏、これから受験にかけて最も大事な時期になりますが、その大事なクラスを経験だけは豊富なお腹さんが担当することになったのです。ちなみにそのクラスには酒の妹がいます。兄の酒もお腹さんの生徒だったので、よく知っている人が担当になって安心していることでしょう。

さぁ、いよいよお腹さんの初授業です。

新しいクラスに入るときは多少なりとも緊張するもの。何せ前の担当と比較されることになる訳ですし、実際嫌がられてしまうと結構ショックだったりしますからね。

しかし、お腹さんはさすがに『経験豊富』ということもあり、そんな不安は一切無いのでしょう。演出の仕方も心得たものです。

教室の前まで行き、ドアの影から様子を伺い・・・そしてタイミングを見計らって一気に・・・

腹 「(新しく担当になったのは)僕でしたぁ!!

完璧です。この演出で生徒たちに「新担当は誰なのか?」ということをはっきり分からせてしまった点は見事としか言いようがありません。何せ「僕でしたぁ!!」と言っているのですから。

おそらくお腹さんは「僕でしたぁ!!」の言葉の裏に「新担当は僕だよ!ほら、いいんだよ、喜んでも!ほら、騒いで騒いで!!」という意味を持たせていたのでしょう。また、それと同時に生徒たちの「やったぁ!!」という反応を期待していたことは間違いありません。でなきゃこんな登場はできませんって。確かに新しくクラスを持ったときに「やったぁ!」と言われると正直嬉しいものです。がんばろうという気になります。

さぁ、では、肝心のお腹さんの生徒たちの反応はと言うと・・・

生徒 「えぇー!!(迷惑そうな顔)

あらら・・・ヤッチャッタヨ・・・。見事に外してしまったようです。さらに今年の中3は容赦がありません。

生徒 「先生はいつまでやるんですか!?

早く代われと言わんばかりです(笑)

既に受験が終わるまで担当することが決まっていたのですが、この(お腹さんにとっては)予想外の反応に・・・

腹 「いや、えっと・・・とりあえず夏だけ・・・」

ナイスな3R1だね。

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俺の勘だと左だな・・・

あれは2001年初頭、山鍋天獣+お腹でスキー&スノボに行ったときのことでした。彼のウェアはやはりピンクでした。

で、一日目、一通り滑り終わって宿に行こうとしたときのこと。二又に分かれている交差点に差しかかり、

腹 「あれ、どっちだっけ?」
天 「確か右じゃなかったっけ?」
腹 「いや、ちょっと待てよ・・・」
山 「あ、標識出てる。右ですね。
腹 「いや、これね、結構間違い易いんだよ。」
鍋 「いや、お腹さん、右ですって。」
腹 「・・・いや、俺の勘だとだな・・・。」(既にハンドルは左へ・・・)

おい!ちょっと待て!!

案の定、走っていると、どんどん一本道に入り、見たこともない光景が広がります。明らかに街の灯りから遠ざかっているのです。

山 「お腹さん、やっぱ右だったんですよ。Uターンして戻った方が速いよ。」
腹 「いや、これね、ちょっと待って。大丈夫。分かってるから。」

嘘つけ!!

鍋 「やっぱUターンしましょう。あ、ほら、あそこに駐車場があるからあそこならUターンできるんじゃない?」
天 「そうだね、標識があったわけだし、やはりここは戻った方が早いでしょ。」

ブロロロロロロロロロロロロロ・・・(駐車場を通過)

山鍋天 「え、なんでUターンしないの!?またしばらくUターンできるトコ無さそうじゃん。ほら、戻って戻って!」
腹 「勝手なこと言わないで!!

プッツーン・・・。

その後、車内は妙にシーンとなり、お腹さんの一人言だけがブツブツと聞こえます。「この道を…いや、もう一本先か…」

迷ってんじゃん!!

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